🧭 I. 開放度による分類（最も一般的）

カテゴリ 説明 例
パブリックブロックチェーン 完全にオープン。誰でも参加・検証・取引可能。データは不変かつ透明。 Bitcoin、Ethereum、Solana、Polkadot
コンソーシアムブロックチェーン 複数組織が共同管理。ノードは許可が必要。企業・政府連携で多用。 Hyperledger Fabric、R3 Corda、Quorum、FISCO BCOS
プライベートブロックチェーン 単一組織が管理。内部メンバーのみアクセス可能。 IBM Blockchain、企業内帳簿システム
ハイブリッドブロックチェーン パブリックとプライベートの特徴を統合。一部公開、一部秘匿。 XinFin、Dragonchain

🧩 II. 機能・用途による分類

カテゴリ 機能 例
決済チェーン P2P決済と価値移転に特化。 Bitcoin、Litecoin、Bitcoin Cash
スマートコントラクトチェーン スマートコントラクトとDApp展開をサポート。 Ethereum、BNB Chain、Avalanche、Polygon
プライバシーチェーン 取引のプライバシーと匿名性を重視。 Monero、Zcash、Secret Network
ストレージチェーン 分散型ファイルストレージ。 Filecoin、Arweave、Sia
相互運用チェーン 複数のブロックチェーンエコシステムを接続。 Polkadot、Cosmos、LayerZero
オラクルチェーン 外部データをブロックチェーンに提供。 Chainlink、Band Protocol
インフラチェーン Layer 1/Layer 2スケーリングを提供。 Ethereum、Solana、Optimism、Arbitrum
ソーシャル／コンテンツチェーン 分散型SNS、コンテンツ公開、クリエイターエコノミー。 Lens Protocol、Farcaster、CyberConnect
AI／データチェーン AI、データ計算、モデル訓練を統合。 Bittensor、Fetch.ai、Ocean Protocol

🪜 III. レイヤーアーキテクチャによる分類（技術的）

レイヤー 説明 例
Layer 0 ブロックチェーン間の相互運用・通信基盤プロトコル。 Polkadot、Cosmos
Layer 1 メインチェーンそのもの（基盤レイヤー）。 Bitcoin、Ethereum、Solana
Layer 2 Layer 1上に構築され、スケーリングまたは手数料削減。 Arbitrum、Optimism、zkSync、Base
Layer 3（アプリケーションレイヤー） DApp、DeFi、GameFi、ソーシャルプロトコルなど。 Uniswap、Aave、Friend.tech、Mirror

🧠 IV. コンセンサスメカニズムによる分類

コンセンサス 特徴 例
PoW（Proof of Work） 計算競争でブロック生成。安全だが高消費電力。 Bitcoin
PoS（Proof of Stake） トークンステーキングで検証権。低消費電力。 Ethereum（現在）、Cardano
DPoS（Delegated Proof of Stake） 投票で選ばれた代表ノードがブロック生成。 EOS、TRON
PBFT（Practical Byzantine Fault Tolerance） 高パフォーマンス・低遅延。コンソーシアム向け。 Hyperledger、Tendermint
PoA（Proof of Authority） 指定された権威ノードがブロック生成。 BNB Chain（初期）、VeChain
ハイブリッドコンセンサス 複数メカニズムを組み合わせて最適化。 Polkadot（BABE + GRANDPA）

💡 V. 応用シナリオによる分類

シナリオ 応用例
金融 DeFi、ステーブルコイン、越境決済
サプライチェーン 物流追跡、偽造防止
ゲーム GameFi、NFTアイテム所有権
ソーシャル 分散型SNS、コンテンツ著作権
医療 カルテ共有、医薬品トレーサビリティ
行政 デジタルID、電子投票
AI／データ モデル訓練データ共有、プライバシー計算