暗号資産の世界では、価格が一気に20%も下落するなんて日常茶飯事。でも、そんな激しい波に巻き込まれずに資金を安全に置いておける場所が必要だと思いませんか?

Stablecoin as a safe haven

そこで活躍するのが、安定コインの存在です。この記事では、DeFiの現場で長年活躍してきた視点から、安定コインの役割や市場の現状、代表的な種類を深掘りしていきましょう。2026年の今、ますます進化するこのエコシステムを、日本のみなさんにもわかりやすくお伝えします。

暗号市場のジェットコースターのような変動性の中で、安定コインはまさに命綱。借入や取引、流動性マイニングといった戦略を、安心して実行できる基盤を提供してくれます。ETHのようなボラティリティの高い資産を担保に借り入れなんて、安定コインなしじゃ考えられないですよね。もはやDeFiの脇役ではなく、不可欠な血管のような存在です。信頼できる安定コインがなければ、DeFi全体が回りません。

2026年の安定コイン市場、規模はどれほど?

遡ること数年前、2021年4月頃の話ですが、当時のトップ5安定コインの総額はわずか600億ドル程度。USDTが圧倒的なシェアを握っていました。

それが今やどうでしょう? 総市場規模は2000億ドルを優に超え、着実に拡大を続けています。日本国内でも、こうした成長が海外取引所の利用を後押しし、投資家層を広げているんです。

Stablecoin market growth

2026年1月現在の主なプレーヤーの順位は、だいたい以下の通りです:

  • Tether (USDT) ― 変わらず王者、市場価値でトップを維持
  • USD Coin (USDC) ― 規制遵守を重視、機関投資家に支持
  • USDe (Ethena) ― 新興勢力、急成長のダークホース
  • DAI (MakerDAO) ― DeFi生まれの定番
  • PYUSD、FDUSD、crvUSD、USDD など、多様なプレイヤー

ただし、2022年5月のTerraUSD (UST) の大崩壊は記憶に新しいはず。あの事件で数百億ドルの価値が蒸発し、暗号界の教訓となりました。以降、アルゴリズム型安定コインへの警戒心は強まっています。日本でも、このようなリスク事例が、慎重な投資マインドを育ててきました。

安定コインの分類、仕組みで運命が変わる

Stablecoin classification

ドルペッグの主流安定コインは、主に3つのアプローチに分けられます。それぞれの特性が、信頼性やリスクに直結するんです。

  1. 法定通貨担保型(伝統的で中央集権的)

1ドルの準備金で1つの安定コインを発行、というシンプルな仕組み。

代表例:USDT、USDC、BUSD(すでに廃止)、PYUSD

鍵は発行者の信頼。銀行に本当にドルが預けられているかを信じるしかない。

利点:安定性が高く、ペッグ離脱の心配が少ない。

欠点:中央集権ゆえの信頼依存と、規制の影が常に付きまとう。

  1. 暗号資産過剰担保型(DeFiの純血種、分散型)

ETHやBTCなどの暗号資産を150-200%過剰にロックして、100%の安定コインを生成。

代表例:DAI(MakerDAO)、LUSD(Liquity)、crvUSD(Curve)

利点:すべてブロックチェーン上で公開され、誰でも検証可能。銀行不要の独立性。

欠点:資本効率が悪く、市場変動で清算のリスクが増す。

  1. 合成・ヘッジ型(最新トレンド、高効率)

ステーキング資産とデリバティブの組み合わせで、デルタニュートラルを実現。

代表例:USDe(Ethena)

利点:資本効率抜群で、ホルダーに収益分配も。

欠点:デリバティブの複雑さとカウンターパーティリスクが潜む。

ここでは、特に象徴的な2つ、中央集権の巨頭USDTと分散型のエースDAIを詳しく見ていきましょう。日本読者の皆さんも、こうした違いを理解すれば、DeFiの選択肢が広がりますよ。

USDT:Tether社を信じれば安定?

その仕組みは極めてストレート。

Tether社に1ドルを渡せば、1 USDTが手に入る。逆も同様です。

なぜこれほど普及したか? 初期参入の早さと、取引所の広範なサポートが大きい。日次取引量は他の追随を許さず、千億ドル規模を軽く超えます。

一方で、懸念点も山積み。準備金の所在は本当? 1:1のドル裏付けは確か?

これまで規制当局の監視や罰金、商業手形やビットコインの混在疑惑が絶えませんでした。最近は定期的な監査報告で透明性を高めていますが、根底は「私たちを信じて」という構造です。

要するに、USDTは利便性を極めた中央集権型安定コインの象徴。でも、第三者依存の宿命は避けられない

DAI:ブロックチェーンで自主管理

MakerDAOが生んだDAIは、イーサリアム(今やマルチチェーン対応)上で完全に分散化された安定コイン。

基盤は過剰担保とコミュニティガバナンス。

100 DAIを生成したいなら、少なくとも150ドル相当(場合によりそれ以上)の担保、例えばETH、wBTC、USDCなどをロック。

担保比率は資産のリスクで変動(ETHは通常150%、高ボラティリティのものは上乗せ)。

価格の安定を司るのは、企業ではなくMKRトークン保有者の投票。担保比率、安定手数料(借入金利相当)、DAI貯蓄率(DSR、預けて利息稼ぎ)などのパラメータを決めます。

すべてチェーン上で見える化され、担保の存在を誰でも確認可能。独断的な発行や逃亡は不可能です。

過去のトラブルも:2020年3月の「ブラックサーズデー」でETHが50%急落、金庫が大量清算されシステムが危機に陥りました。でも、MakerDAOは清算2.0のアップグレードや多様な担保導入で、耐久力を強化。今ではかなりタフになりました。

まとめると、DAIはDeFiの真髄を体現した分散型安定コイン。効率を少し犠牲にしても、信頼不要の自由を手に入れる

DeFiユーザーにとってDAIが欠かせない理由

DAIはDeFiプロトコルの共通通貨として定着しています。日本でも、こうした汎用性が海外プロジェクトへの橋渡し役に。

  • UniswapやCurveの流動性プールで定番
  • Aave、Compoundの借貸で主力
  • Yearnのボールトの基準通貨
  • クロスチェーンブリッジ、決済、デリバティブ… どこでも活躍

DAIなら、突然の口座凍結リスクを恐れず済みます。一切がコード化され、コミュニティが未来を形作るんです。

DAIを実際に使ってみる? 2つの簡単ルート

  1. 直接生成(借入スタイル)

Maker公式のOasis.appへアクセス。

ウォレット接続 → ボールトタイプ選択 → ETHなど担保投入 → DAI借出。

注意点:バッファを残して、担保比率をギリギリにしない。価格下落で清算を避けましょう。

  1. 二次市場購入(手軽派向け)

Uniswap、Curve、Binance、OKXなどで入手可能。

担保ロックや手数料管理が面倒なら、買ってすぐ活用。シンプルです。

最後に一言

安定コインはDeFiの心臓部。間違った選択で、安堵の日常が一転、動揺の渦に飲み込まれるかも。

USDTは使い勝手抜群ですが、信頼の負担が重い。DAIは本格派で、ルールを把握する必要あり。

2026年現在、USDeのような革新的アプローチも台頭。収益性と効率が魅力ですが、リスクも独特に。

皆さんの「DeFi通貨」はどれ? 慎重に選んで、市場を楽しんでください。

おすすめのグローバルTop3暗号取引所:

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